高齢者がおでかけすることで得られるうれしい効果

高齢者にとっておでかけすることは、日々の生活に元気を与えてくれる大切な習慣です。定期的なおでかけは心や体に良い影響をもたらし、自分らしい暮らしを続ける支えにもなります。

まずはおでかけがもたらす良い効果を知って、無理なく続けるための第一歩としてください。

体力・筋力の維持でフレイルを予防

高齢者にとって定期的なおでかけは、フレイル（心身の機能低下）の予防に大きく貢献します。
おでかけをすることで、歩く・立ち上がる・段差を乗り越えるといった動作が行われるため、筋力が自然と維持・向上されます。
例えば、近所の公園まで散歩するだけでも脚の筋肉やバランス感覚が鍛えられ、身体機能の衰えを防げます。
定期的なおでかけにより体力が向上し、転倒のリスクを抑える効果も期待できます。

認知症の予防につながる脳の活性化

外に出て新しい景色を見て、様々な音を聞くことは、脳に刺激を与えるきっかけになります。
視覚や聴覚だけでなく、そよ風が肌をなでる感触、花の香りなどを感じる嗅覚といった五感すべてが動員されるため、認知機能の維持が期待できます。
散歩の途中に道端の花を眺めたり、買い物中にお店の方と会話したりするだけでも、新鮮な気づきや人との交流が生まれ、思考力を高め、気分を安定させてくれます。
自宅で過ごすだけでは得にくい変化が、心と脳の健康維持に役立ちます。

人とのつながりが生まれ孤独感を軽減

おでかけには、地域の人々とのふれあいや日常的な社会参加の機会を増やすというメリットがあります。
高齢になると家族以外との接点が減り、孤独を感じてしまう方もいます。
おでかけを通じて近所の人とあいさつを交わしたり、お店の方と何気ない会話を楽しんだりするだけでも、気分が明るくなったり、孤独感が和らいだりします。
多くの人との交流は生活にリズムと活力をもたらし、自信にもつながります。
しかしその一方で、おでかけに不安や負担を感じる人も少なくありません。次章では、高齢者がおでかけを控える理由について見ていきます。

高齢者のおでかけが減る理由

高齢者がおでかけをためらう背景には、身体的な問題だけでなく、心理的な不安も大きく関係しています。
例えば「歩くのが遅くて家族や友人に迷惑をかけるのでは」と気兼ねする気持ちも、おでかけを控える要因になります。転倒の恐れや体調不良への不安、バリアフリーではない環境への懸念など、さまざまな小さな不安が積み重なって、次第に家にこもりがちになってしまうのです。
また、「おでかけ先でトイレを失敗したらどうしよう」といった排泄に関する不安も、ご本人にとって非常に深刻です。

次は、高齢者の気持ちに寄り添いながら、安心して出かけられる工夫を考えていきます。

高齢者が安心しておでかけするためのポイント

おでかけを前向きにとらえていても、体調やおでかけ先の環境に不安があると、出かけるのをためらいがちです。
おでかけへの不安を軽減するために、事前に気を付けたいことを知っておくことも大切です。
ここでは、安心しておでかけを楽しむためのポイントを紹介します。おでかけをもっと気軽に楽しめるよう、ぜひ参考にしてみてください。

体調と持ち物をチェック

高齢の方が安心しておでかけをするためには、出かける前に体調をチェックしたり、必要な持ち物を準備したりすることが大切です。おでかけ先で体調を崩すような事態を避けるためにも、出発前に血圧や体温を確認してください。
また、薬や保険証、お薬手帳や飲み物なども、忘れずにそろえておきましょう。さらに、緊急連絡先を書いたメモも携帯しておけば、万が一のときにも安心です。

おでかけ先のバリアフリー環境を確認

安心しておでかけを楽しむためにも、おでかけ先が高齢者にとって安全で快適かどうかを事前に調べておくことをおすすめします。たとえば、段差の有無、エレベーターやスロープの設置状況、トイレの場所を調べておくと安心です。車椅子でスムーズに移動できるスロープや、手すりが設置されているトイレがあれば、転倒や排泄の失敗といった不安を軽減できます。
おでかけ先の情報を事前に収集することで、高齢者の不安をやわらげ、おでかけへの意欲にもつながります。

明確な目的を持つ

定期的なおでかけの機会をつくるには、ただ外に出るだけでなく明確な目的を持つこともおすすめです。
目的があることで行動する意味がはっきりし、前向きな気持ちも生まれやすくなります。
例えば「スーパーで旬の果物を買う」「カフェで新作スイーツを楽しむ」など、日常のちょっとした楽しみを目的にすることで、おでかけそのものが特別なイベントになり、継続する意欲にもつながります。
目的を持った行動は習慣化しやすく、おでかけが生活の一部として無理なく取り入れられるようになるのもポイントです。

自然とおでかけしたくなる声かけのヒント

高齢の方がおでかけに意欲的になるには、周囲の接し方や働きかけ方も大切です。
中でも、自尊心を尊重した声かけや小さな成功体験を積み重ねる工夫が、おでかけをするためのやる気を引き出します。
ここで紹介するポイントを参考に、無理なくおでかけを楽しんでもらうヒントを見つけてください。

おでかけへ誘う声かけ・接し方を工夫する

高齢の方をおでかけへ誘うときは、相手の自尊心に配慮した声かけが大切です。
「手伝ってあげる」よりも「一緒に行ってくれる？」という声かけの方が、対等な関係を保ちやすくなります。
「あなたがいてくれると助かる」といった頼りにする表現は、お相手の前向きな気持ちを促し、快くおでかけをしていただけるきっかけになります。

少しずつ距離を延ばして成功体験を重ねる

おでかけに不安がある場合はいきなり遠出せず、近場から始めるのがおすすめです。
少しずつ成功体験を重ねられれば「また出かけたい」と、思っていただけます。
最初は自宅近くの散歩から始め、慣れてきたらカフェやスーパーに足を延ばすというように、段階的に行動範囲を広げていきましょう。

無理なくおでかけできる！おすすめの便利アイテム

高齢者のおでかけをサポートするアイテムは、歩行の安定性や使いやすさを考慮して作られています。
便利なアイテムを活用することで移動時の不安が軽減し、より安心しておでかけを楽しめるようになります。
気軽におでかけを続けるための選択肢として、サポートするアイテムの活用を検討してみてください。

つまずきにくいシューズ

これまでおでかけ中につまずいたり滑ったりして、ヒヤッとした経験のある方には、高齢者向けシューズがおすすめです。
多くの高齢者向けシューズは、つま先がやや反り上がった作りや滑りにくいゴム底など、安全性を高める工夫が施されています。
また、軽量で足への負担も少なく、履き口が大きく開く面ファスナータイプであれば、脱ぎ履きもスムーズに行えます。

快歩主義 L011-3E

健康・快適シューズNo.1ブランド「快歩主義」は、歩行時のつまずきを防ぐ工夫やひざへの負担軽減、履きやすさなど、高齢者の足元に配慮したシューズです。
軽量で滑りにくく、安心しておでかけを楽しみたい方にぴったり。日本製ならではの丁寧な作りも魅力です。
日々のおでかけをもっと快適にしたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

使いやすさを兼ね備えた杖

おでかけに不安を感じ始めた方にとって、杖は転倒防止や歩行のサポートに役立つ心強いアイテムです。杖は体重を分散できるため、足腰の負担を減らし、安心して歩けるようになります。
とはいえ、杖＝お年寄りというイメージから、使うことに抵抗を感じている方もいるのではないでしょうか。
杖を使用することにためらいを感じている方におすすめなのが、見た目や使いやすさに配慮された製品です。

バンブーステッキ

例えば「バンブーステッキ」は、カーブ形状のグリップが手にフィットしやすく、また指で握る部分がスリムネック形状なので、握りやすくなっています。スタイリッシュかつスポーティーな見た目で、日常使いにも適しています。

ヒューゴステッキ

「ヒューゴステッキ」は、幅広のクッション付きのグリップなので握りやすく、衝撃も緩和します。初めての方でも使いやすいのが特徴です。

どちらも歩行を支える機能はもちろん、豊富なカラーと洗練されたデザインで、お出かけをさらに楽しく、心躍る時間に変えてくれるサポートアイテムです。

おでかけに心強いシルバーカー

アルト

買い物カゴが載せられる便利なシルバーカー（買い物カゴは付いていません）。コンパクトなのに大容量で、日々の暮らしをしっかりサポートします。折りたたんで自立もできるから、使わないときの収納や持ち運びもラクラクです。手元ブレーキや駐車ストッパー、大型タイヤなど安全面も充実しています。

背もたれ付きで座ることもでき、傘ホルダーや後ろポケットも付いていて、お出かけに便利な機能が満載です。軽量アルミ製で持ち運びもラクラク。

まとめ：おでかけの不安をなくして気軽におでかけを楽しもう

高齢者にとってのおでかけは、体力や認知機能の維持、人とのつながりづくりなど、多くの良い効果をもたらします。
安心してでかけるための工夫や心強いアイテムを活用し、まずは近所への散歩や短時間のおでかけから始めて、無理なく続けることを目指しましょう。

おでかけに関する商品選びでお困りの方は、ヤガミホームヘルスセンターへご相談ください

ヤガミホームヘルスセンターでは豊富なラインナップがそろっているため、最適なアイテムが見つかります。
まずは、ヤガミホームヘルスセンターの公式オンラインショップをチェックして、気になるおでかけアイテムを探してみましょう。

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