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介護用品のオンラインショップ ヤガミホームヘルスセンター

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【高齢者の熱中症対策】知っておきたい夏の危険性と効果的な予防のヒント

高齢者にとって、夏の暑さは命にかかわる重大なリスクとなります。
特に熱中症は、症状が現れていても年齢による変化で気づきにくく、そのまま進行して命を脅かすこともあるため、早期の対策が欠かせません。
消防庁が発表した資料「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」によると、熱中症で搬送された方のうち、半数以上が満65歳以上の高齢者となっています。また、熱中症の発生場所は住居が最も多く、その割合は約4割にのぼっています。

加齢によって皮膚の「温度センサー」の感度が鈍ってしまい、暑さを正確に感じられず、脱水状態や体温上昇に気づかずに重症化するケースが少なくありません。

本記事では、高齢者が熱中症になりやすい理由や、室内での具体的なリスク、そして介護をされるご家族が実際に取り入れやすい予防策までをわかりやすく紹介します。

高齢者が熱中症になりやすい理由と室内での危険性

高齢者は若い方と比べて熱中症のリスクが高く、熱中症による死亡者の8割以上を高齢者が占めています。さらに、深刻なのはその約4割は住宅内で発症していることです。これは、加齢による体温調節機能の低下や認知症などの影響で、暑さを感じにくくなることが主な要因です。

ここでは、室内にいても安心できない熱中症のリスクについて、知っておくべきポイントを解説します。

体温調節機能の低下がもたらす3つのリスク

加齢により皮膚の「温度センサー」が鈍くなることで、暑さや喉の渇きを感じにくくなります。また、発汗量や皮膚血流量の増加が遅れるため、体に熱がこもりやすくなります。加えて体内の水分量が若い頃の60%から50%程度まで減少し、脱水症状を起こしやすい状態になるのです。

これらの変化によって、高齢者は自分では気づかないうちに体温が上昇し、重篤な熱中症に至る危険性が高まるのです。

認知症や持病が熱中症リスクを高める要因

認知症により見当識障害が進行すると、季節感が分からなくなり夏でも厚着をしてしまうことがあります。また、判断力の低下により「暑いから水分を摂取しよう」といった適切な行動がとれなくなることも熱中症リスクを高める要因です。

糖尿病や高血圧などの持病があり服薬している場合、血液循環や水分代謝に影響を与える薬剤により、体温調節機能がさらに低下する可能性があります。認知症の方は症状を訴えることが難しいため、周囲の注意深い観察が重要になります。

室内で使える機能性素材の涼感アイテム3選

室内にいても熱中症のリスクが高い高齢者にとっては、エアコンと併用する涼感アイテムが効果的な対策の一つとなります。特に、機能性素材を使用した涼感アイテムは、エアコンを嫌がりがちな高齢者でも受け入れやすく、着用するだけで体感温度を下げる効果があります。
これらのアイテムに使われている機能性素材は、接触冷感や通気性の向上といった冷却効果をもたらし、体温上昇を抑制することで熱中症予防に役立ちます。

ただし、これらの涼感アイテムはあくまでエアコンなどの基本的な室温管理の補助的な役割であることを理解しておくことが大切です。特に猛暑日や湿度の高い日には、涼感アイテムだけでは十分な効果が得られない場合があります。
涼感アイテムの中には、メントールやアルコール成分により皮膚表面で冷たさを感じるものの、実際に体温を下げる効果はないものもあり、かえって熱中症のリスクを高める危険性があることを理解しておきましょう。
エアコンでの適切な室温管理と組み合わせることで、より安全で快適な夏を過ごすことができます。
室温は28℃を目安に調整するとよいでしょう。この「28℃」はエアコンの設定温度ではないためご注意ください。

通気性のいいパジャマ

高齢者の肌を守るには、綿やガーゼなどの天然繊維を中心とした通気性に優れた生地が適しています。これらの素材は肌への刺激が少なく、汗を素早く吸収・発散するため体表面の温度上昇を防ぎ、肌を快適に保ちます。

ヤガミホームヘルスセンターでは、作務衣風ルームウェアなど、快適な寝巻きを取り扱っています。いずれも前開き仕様で着脱しやすい設計です。
着用時は、体を締め付けないゆったりとしたサイズを選び、風通しの良い環境で使用することで、涼しさと快適さの両立が可能です。

婦人 作務衣風ルームウェア

紳士 作務衣風ルームウェア

婦人 シャーリングルームウェア

紳士 開衿ルームウェア

熱中症対策の定番、ネッククーラー

首元には太い血管である頸動脈が通っているため、この部分を冷やすことで全身の体温を効率的に下げることができます。

ヤガミホームヘルスセンターで取り扱っている新素材ペンタクールのネッククーラーは、18℃で凍結する特殊な素材を使用し、氷水に約10分つけるだけで約1時間の冷却効果が持続します。
高齢者が装着する際は、直接肌に当てずタオルなどを挟み、装着時間を調整しながら使用することで安全に活用できます。結露しにくく、サラサラとした使用感も特徴です。

新素材ネッククーラー ペンタクール

冷却ジェルマット

冷却ジェルマットは、内部の特殊ジェルが体温を吸収することで冷感を持続させる仕組みになっています。高齢者の生活パターンに合わせて、昼寝時や就寝時に背中や腰部分に敷いて使用するのが効果的です。

ベッドでの使用時は、マットが体に密着しすぎないよう位置を調整し、長時間使用する場合は皮膚トラブルを避けるため定期的に体勢を変えることが大切です。また、直接肌に触れる場合は薄いシーツやタオルを挟むと、より安全にご使用いただけます。

高齢者の熱中症予防に効果的な寝具の選び方

睡眠中の熱中症リスクを軽減するには、寝具による体温管理が重要です。高齢者は夜間でも体に熱がこもりやすく、就寝中は意識的な水分摂取ができないため、寝具選びが重要な対策となります。

敷きパッドは接触冷感機能付きの素材を選ぶがおすすめです。い草や竹繊維などの天然素材を使用すれば優れた放熱性が得られます。
枕には、通気性に優れたそば殻やい草素材が適しており、頭部の熱を効率よく逃すことができます。
マットレスは、空気の流れを確保できるコイルスプリング構造のものが効果的です。すのこベッドと組み合わせることで、さらに通気性が向上します。
掛け布団は薄手のタオルケットやガーゼケットを基本とし、エアコン使用時は体の冷えすぎを防ぐため適度な保温性も考慮しましょう。

介護者が実践できる高齢者の熱中症対策のポイント

高齢者は体温調節機能が低下し、暑さや喉の渇きを感じにくくなるため、介護者による積極的なサポートが不可欠です。熱中症は命に関わる危険な状態であり、「本人任せ」にせず、環境管理と水分摂取の両面から対策を講じる必要があります。

次に、介護者として実践できる具体的な対策方法をご紹介します。

水分摂取を習慣化してもらう声かけのタイミング

起床時・朝食時・就寝前など、決まったタイミングでコップ1杯(200mL)の水分摂取を促しましょう。嫌がる場合は、本人の好む飲み物や温度に調整することが重要です。

スポーツドリンクの味を嫌う方には無理をせず、麦茶や水など飲みやすいものを選んでください。一度に大量ではなく、一口ずつでもこまめに摂取してもらうことで脱水症状の予防につながります。

室温管理と換気を両立させる時間帯の工夫

早朝や夕方の涼しい時間帯を活用して効率的な換気を行い、日中は室温を28℃以下に保ちましょう。
温湿度計を高齢者の過ごす場所に設置し、湿度60%以下を目安に管理することが大切です。換気と冷房を組み合わせることで、室内の空気質を保ちながら適切な温度環境を維持できます。

介護者は定期的に温湿度を確認し、ご本人が暑さを感じていなくても客観的な数値に基づいて環境調整を行うようにしましょう。

介護に関するご相談はヤガミホームヘルスセンターへ

高齢者の熱中症対策は、体温調節機能の低下や暑さを感じにくい特性を理解した上で、介護者による積極的なサポートが欠かせません。通気性に優れた寝具選びから、水分摂取の習慣化、適切な室温管理まで、総合的なアプローチが重要になります。
しかし、ご家族だけでは判断に迷うケースもあるかと思います。
ヤガミホームヘルスセンターでは、介護に関するさまざまなご相談を承っております。お気軽にお声がけください。

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