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高齢者の薬の飲み忘れ防止|お薬カレンダーなど服薬支援グッズの種類と選び方

高齢者は服用する薬の種類が増えやすく、毎日の薬を飲んだかどうかがわかりにくくなることがあります。高齢の家族と離れて暮らしている場合は、薬の飲み忘れがないか確認しづらい場面もあるかもしれません。

そこで役立つのが、お薬カレンダーをはじめとする服薬支援グッズです。この記事では、飲み忘れ防止のための服薬支援グッズの種類や選び方に加え、家族が無理なく続けるための工夫を紹介します。

高齢者に薬の飲み忘れが起こりやすい原因

高齢になると、複数の病気で通院・治療を受ける機会が増えるに伴い、薬の種類も増えることがあります。薬によって飲む時間が異なる場合もあるため、「どの薬をいつ飲むのか」がわかりにくくなり、飲み忘れや飲み間違いにつながることもあります。

また、薬の管理には、見る・つまむ・取り出すといった動作も必要です。文字が見えにくい、包装から錠剤を取り出しにくいといったことで、薬を飲むまでに手間取る場合もあります。

対策を考えるときは、まず本人がどこで困っているのかを確認することが大切です。薬の種類が多いのか、飲む時間がわかりにくいのか、薬を取り出しにくいのかを整理すると、合った方法を考えやすくなります。

飲み忘れ防止に役立つ服薬支援グッズの種類

薬の飲み忘れを防ぐには、服薬状況を見える形で管理したり、薬を扱いやすくしたりする工夫が役立ちます。服薬支援グッズには主に次のような種類があり、困っている場面に合わせて選べます。

  • お薬カレンダー:曜日や服用する時間帯ごとに薬を分け、服薬状況を把握しやすくする
  • くすり整理ケース:薬を曜日や時間帯ごとに分け、卓上で管理しやすくする
  • くすり整理バッグ:外出時に必要な薬をまとめて持ち運ぶ
  • 多機能錠剤はさみ:小さな錠剤をつかむ、切るといった動作を補助する

この後は、それぞれの特徴や選び方を詳しく紹介します。

服薬状況の確認に向くお薬カレンダー

お薬カレンダーは、曜日や日付、服用する時間帯ごとに薬を分けて管理できる用品です。壁に掛けて決まった場所で管理できるため、服薬状況を確認しやすくなります。

薬が予定どおりセットされていれば、ポケットに残っている薬を見ることで、まだ取り出していない分を把握できます。本人だけでなく、家族が服薬状況を確認する際の手がかりにもなるアイテムです。

ただし、ポケットが空になっていても、実際に服用したかどうかまでは判断できません。お薬カレンダーは、薬の取り出し忘れに気づきやすくしたい場合に向いています。

お薬カレンダー 壁掛けタイプ

1週間分の薬を、服用する時間帯ごとに分けて管理できる壁掛けタイプです。M・Lサイズは1日4回分、LLサイズは1日6回分のポケットに分かれています。いずれもマチ付きで、薬を出し入れしやすい形状です。

週間投薬カレンダー

1日3回用と4回用があり、1週間分の薬を服用する時間帯ごとのポケットに分けて収納できます。壁掛けタイプで、透明ビニール部分には水性マジックで通院日などの予定を書き込めます。

2週間投薬カレンダー 1日4回用

朝・昼・夕・就寝前など、1日4回に分けて2週間分の薬を管理できる壁掛けタイプのカレンダーです。薬を入れるポケットは幅約9cm×高さ約5cm。透明ビニール部分には水性マジックで通院日などの予定を書き込めます。

自宅での仕分けに向くくすり整理ケース

食卓や棚など決まった場所に置き、手元で薬を仕分けて管理したい場合は、曜日や時間帯ごとに薬を分けられる卓上タイプのくすり整理ケースが役立ちます。

テイコブ Myカルテ くすり整理キープケース

1日4回×1週間分の薬を分けて整理できる卓上タイプです。底面に丸みをつけた構造で、小さな薬が取り出しやすくなっています。本体の底にはすべり止めもついています。時間・曜日シールも付属しており、薬を服用する時間帯や曜日を分けて管理できます。

外出時の持ち運びに向くくすり整理バッグ

病院や旅行、デイサービスなど、自宅の外で薬を飲むときは、くすり整理バッグや持ち運べるケース、チャック付きの袋などを利用する方法があります。

必要な日数分を整理しておくと、出かける前に必要な薬がそろっているか、持ち出す量の間違いがないか、あらかじめ確認しやすくなります。

錠剤のカットに向く多機能錠剤はさみ

多機能錠剤はさみには、小さな錠剤をつかむギザ刃や、錠剤をカットする部分を備えた製品があります。指先で錠剤をつかみにくい方や、錠剤を切るのに手間がかかる方に役立つ道具です。

ただし、すべての錠剤を割って服用できるわけではありません。たとえば、薬の成分が徐々に放出されるよう設計された徐放錠(じょほうじょう)は、割ることで薬の効き方や効果が続く時間に影響することがあります。自己判断でカットせず、その錠剤を分割してよいか必ず医師や薬剤師に確認してから使用してください。

また、薬を取り出す際にPTPシート(錠剤やカプセルを1錠ずつ包装しているシート)を小さく切り離すと、シートごと誤って飲み込むおそれがあります。薬を保管・管理する際は、誤飲を防ぐため、PTPシートの取り扱いには十分注意してください。

高齢者に合う服薬支援グッズの選び方

服薬支援グッズにはさまざまな種類があり、商品によって形状や管理できる日数、使う場面が異なります。

処方内容や生活スタイル、使う人の手の動かしやすさに合っているかは、選ぶ際に見ておきたい点です。購入前には「服用回数や管理する期間」「薬の取り出しやすさ」「使う場所や持ち運びの有無」などを基準にすると、本人に合ったものを絞り込みやすくなります。

使う場所や持ち運びの有無については、前の章で紹介した各グッズの特徴も参考にしてください。

服用回数や管理する期間に合わせて選ぶ

お薬カレンダーやくすり整理ケースを選ぶときは、1日に薬を飲む回数と、薬を入れる区切りの数が合っているかを確認します。たとえば朝・昼・夕の3回なら3分割、さらに就寝前にも薬があるなら4分割できるタイプが候補です。

「朝」「昼」「夕」などの文字が見やすいものや、時間帯が色分けされたものなら、どこから薬を取り出すかがわかりやすくなります。

また、1週間用や2週間用など、管理できる期間も商品によって異なります。薬を受け取る周期や、誰が薬をセットするかも選ぶ際の目安です。

長い期間をまとめてセットできるタイプは、薬を準備する回数を減らしたいときに便利です。ただし、管理できる日数によって本体のサイズが異なるため、設置するスペースもあわせて確認してください。

薬の取り出しやすさに合わせて選ぶ

薬を取り出しにくい場合は、ポケットやケースから薬を取り出しやすいかも確認します。お薬カレンダーでは、マチ付きのポケットは口が広がりやすく、薬を出し入れしやすい形状です。くすり整理ケースには、底面に丸みをつけ、小さな薬を取り出しやすくした商品もあります。

粉薬の分包や複数の種類の薬をまとめて管理する場合は、薬が無理なく入る大きさかも確認してください。

家族が服薬管理を支えるときの工夫

家族が薬の準備を手伝う場合は、薬をセットする担当者や曜日を決めておくと、セットの重複や抜けにも気づきやすくなります。

離れて暮らしている場合は、訪問時にポケットに残っている薬を見たり、服薬時間に電話を入れたりするのもおすすめです。本人と家族の双方が無理なく続けやすい方法を選ぶことで、日々の服薬状況を確認しやすくなります。

薬の種類が多く、自宅での仕分けが難しいときは、かかりつけの薬局へ相談してください。服用するタイミングが同じ薬を1袋にまとめる「一包化」が利用できる場合もあります。

本人の状態によっては、薬剤師が自宅を訪問して服薬管理を支援するサービスを利用できることもあります。介護サービスを利用している方は、ケアマネジャーにも相談し、利用できる支援があるか確認してみてください。

介護に関するご相談はヤガミホームヘルスセンターへ

高齢者の薬の飲み忘れを防ぐには、本人がどの場面で困っているのかを把握し、服用回数や生活に合った管理方法を選ぶことがポイントです。お薬カレンダーのほか、くすり整理ケースなどの服薬支援グッズも、困っている場面に応じて活用できます。

ヤガミホームヘルスセンターでは、介護用品や福祉用具について、来所・オンライン・電話などで相談を受け付けています。生活に合った用具選びに迷ったときは、相談窓口を利用する方法もあります。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な助言ではありません。
※薬の飲み方や処方内容を自己判断で変更せず、わからないことがある場合は医師や薬剤師に相談してください。

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